リーマン・ショックに翻弄され記:2008年10月2日 プロの投資家と個人投資家
今回の金融危機は、アメリカだけでなくグローバル経済全体がバブルであったのが弾けたという事だろう。また、資本主義に金融が欠かせない限り今後もさまざまに形を変えてバブルが発生するのは避けられないと思う。
新聞やネットのセンセーショナルな記事を隅々まで読んでも意気阻喪するだけだ。投信や株価は大きく下落しても実際に売らなければ損失は発生しない。但し余裕資金で投資していればの事だが。
あの、「オマハの賢人」ウオーレン・バフェット氏が動き出したのは今が底値と言う事か。大金持はこういう時にぱっとお金を投入して、活況を取り戻したときにパッと売却して大儲けを手中にする。
しかし、余裕資金の無い私達は今が底値と思っても売るに売れないので、塩漬資産を抱えて、せめて買値に戻るまでは身動きが取れないわけだが。
とは言え、決算毎に損益を確定しなくてはならないプロの投資家に較べて、その必要のない個人投資家は自分の判断で長期保有が可能だから焦って売る必要がないのは救いだ。
リーマン・ショックに翻弄され記:2008年9月16日リーマン・ブラザーズ経営破綻
サブプライムローン破綻で遂にアメリカ第4位の証券会社リーマン・ブラザーズの経営破綻が確実になり、ニューヨークダウ平均株価は$500超下げ、日経平均株価も500円超下げ、そして世界の株価は大混乱。
リーマン・ブラザーズは東京株式市場でも積極的に買いに走っていたようなので当分東京市場は厳しいとの噂もあるが、こういう時に浮き足立って狼狽売りをしても始まらない。
今回のアメリカの低所得者対象の住宅市場を襲ったサブプライムローンの破綻については、住宅を買えば必ず価格が上がるという前提で、その上昇分を見越して消費に走るという、メカニズム自体がおかしかったのだ。
1990年代の土地・不動産バブル崩壊で、長い間深い傷から回復できなかった日本人はとっくにそこに目が醒めていたはずだがが、このところの新興不動産業界の破綻を見ると、バブル崩壊を経験していない若い層が、世界の金余りにJAPAN-REIT等という危ういビジネスモデルに飛びついて大火傷をしているから、アメリカを笑えない。
しかし、かく言う私もサブプライムローンに踊ったアメリカの人たちを笑えない。何故なら、先日、サブリースの投資用ワンルーム・マンションをかなりの損失額で売却して、苦い総決算をしたところだがから。
『25㎡庵から』 ワクチン接種会場の下見
昨日は、10時から始まった居住区の75才以上が対象のワクチン接種のweb予約で、何とか予約を確保できたのは17時20分頃だった。
とにかく開始直後からアクセス殺到で予約ページの入力サイトになかなか辿り着かない。それでも2度ほど入力サイトに16桁の予約番号と仮のパスワードとしての生年月日を入力したのだが、直ぐにアクセス殺到メッセージに切り替わり、今日は駄目かと諦めかけた時に何とか滑り込めたが、希望していた日時はもとより、自宅から徒歩5分の接種会場の希望は望むべくもなかった。
しかし、前例のない事態で、スピードと確実さを求められる条件の中、この予約の仕組みはよく出来ていると、区の準備・体制を評価したい。
さて、一夜明けた今日、接種会場が全く馴染みのない施設だったので、小雨の中、気分転換と散歩を兼ねて会場の下見をする事にした。
出かける前のネット地図チェックでは、よく散歩に行く大きな公園の裏側に位置しているが、実際に足を運ぶとそれらしい建物が見当たらない。
で、通りかかったママチャリに幼児を乗せていた女性に尋ねたところ、「建物はここから見えるのですが、あの通りをぐるりと回り込まないと門が見当たらないのです」と丁寧に教えてくれ、彼女の指示通りに歩いてみると本当に分かりにくい場所で、自分がどこに居るのか方向を見失った。
ところで、昨日のネットニュースで、65才以上の23区住民を対象とした大手町合同庁舎でのワクチン接種の予約を確保した人たちが、接種会場までの下見をしていることを報じていた。
「うーん、「大手町駅」といっても「東京駅」のように駅は一つではないからねー」と、私は他人事ながら心配になった。
というのは、私は60才の定年退職までの大半を大手町勤務で過ごしたのだが、私の定年退職時には「大手町駅」には、丸ノ内線、東西線、千代田線、三田線の4つ地下鉄路線が乗り入れていた。
その後に半蔵門線が加わり、直近では東京オリンピックを見据えた大規模な地下連絡通路の大整備が行われて見違えるようになったが、複雑さは半端ではない。
定年後も足繁く大手町界隈を歩く私ですら、最近は2度ほど迷い子になっている。
ワクチン接種で大手町合同庁舎の大規模会場へ向かわれる方、大手町に馴染みのない方は勿論、かつての大手町を熟知している方にも、会場までの下見をお勧めしたい。